一酸化窒素(NO)と呼ばれるガスは、脳や内皮系(静脈や動脈)の適切な機能に欠かせないものです。このガスは鼻腔内で大量に発生するので、口から呼吸をするということは、自然な呼吸、つまり鼻から呼吸をすることのメリットを奪うことになります。NOのおかげで、鼻呼吸は口呼吸に比べて脳の酸素化が改善されます。

 

心血管系

説明

M. Ignarro reçoit le prix Nobel de médecine en 1998 pour ses découvertes sur le NO.
ルイ・イグナロ氏、NOの発見者。1998年ノーベル生理学・医学賞を受賞。

細胞が必要とする酸素は、赤血球によって血管を介して供給されます。血液の流れ、いわゆる酸素の量は、2つのパラメータによります:心臓によってインパルスされる圧力と血管の直径です。副鼻腔で多く生成される一酸化窒素(NO)は、血管拡張作用があるため、血流を増加させることができます。この拡張は、特に肺の中で酸素が血管に入りやすくなり、二酸化炭素が出るようになります。1998年、ルイ・イグナロ博士は、心血管の健康を改善し、心臓病を予防するNOの強力な能力を示す発見により、ノーベル医学賞を受賞しました。

結果

“口呼吸は、心血管系から鼻NOの恩恵を奪います。その結果、血圧が上がり、体力が低下してしまうことがあります。”

脳血管系

説明

鼻呼吸をすることで、脳に良い酸素を供給することができます。脳は私たちの体の中でNOが最も活躍する場所です。鼻のNOは血管を作るのと同じ方法で神経新生(神経細胞の生成)に関与しています。

結果

口から息をする子どもは、鼻から息をする子どもに比べて、学習(読解・算数)や記憶力が劣るという研究結果が出ています。これらの研究から、NOの欠乏は、脳の酸素濃度低下に寄与していることが示唆されています。

 

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