タング・ライト・ポジショナー(TRP)は、安静時または機能時に生理的な位置に適応するために舌を刺激する事を目的とした口腔内装置です。機能不全を制限させながら成熟した機能を促進するために刺激します、そして舌を生理的な位置に誘導します。

TRPを毎晩装着することで、舌に対して継続的に作用するため、セラピストにとって特に頼りになるツールとなります。

適切な解決策

舌の再教育は、必ずしも速く簡単にはいきません。少なくとも数ヶ月間もの間、患者とセラピストの強い関わりが必要です。日々のエクササイズに連動したこの制約は、私たちの生活リズムや子どもたちの生活リズムに必ずしも適応されているとは限りません。多くの場合、これらのエクササイズの頻度は、少しずつ減少し、数週間後には完全に忘れ去られます。このようにコンプライアンスが悪いため、再教育の結果がランダムになってしまうのです。

舌の再教育の目的が唾液の飲み込み方を変えることであるならば、実際には、自動的に行われている「吸う」動作を別の「飲み込む」動作に置き換えるということです。異なる神経回路を動かすこの進化は、睡眠中に再プログラムされた脳の皮質下領域で行われなければいけません。そのため、日中のエクササイズは、舌機能を自動化させる効果が持続するためには時間がかかるのです。

“舌の再教育装置を使用することで、治療に対するコンプライアンスが高まります。より速く、効率よく、そして何よりも時間と共に安定していきます。睡眠中に着用できるとより効果的です。”

 

Cette vidéo présente le mode d’action du Tongue Right Positioner. L’élément actif ne correspond pas au dispositif actuel.

TRPはその名の通り、「舌を正しく配置する」ために開発されたものです。このオーダーメイド口腔内装置は、継続的に再教育をサポートすることで、舌の機能不全を矯正し、舌筋肉の張力を高めることができます。フランスのトロワ市の矯正歯科医、クロード・モクレール先生が考案したものです。

使いやすく、できるだけ制約が少ないように設計されています。小さくて、スマートで、口の中で場所をとらず、そして簡単に取り外すことができます。装着時は、話すことや、飲むこともできます。

TRPの機能をまとめると以下のようになります。TRPを上顎の歯に固定するレジンバンドと、舌に作用するアーチワイヤーの2つのパーツで構成されています。この作用により、舌の筋肉のバランスを整え、機能不全を矯正します。TRPは、吸引に関与する筋肉の介入を防ぎ、舌背が上顎歯の縁に対して平らな状態を維持するように矯正し、その結果、口蓋縁に位置するため、仰向けに状態になった時に、咽頭に向かって吸引されるのを防ぐことができます。舌の先端が切歯のすぐ後ろ、いわゆるスポットと言われる位置に上がり、嚥下運動をより効率的かつ標準化するために舌を固定することができるようになります。側位で寝ても舌の位置を維持する事が可能です。

設定されているアーチのおかげで、舌の後方が横に広がり咽頭を広げるのに役立ちます。

正規の訓練を受けた医療従事者との最初の再教育セッション時に、治療についての詳細が説明されます。患者が夜から就寝中にかけて自発的に再教育ができるようになります。舌の再教育を効率よく行うためには、再教育担当者が提案した治療計画に沿ってTRPを着用する必要があります。